子どもが歯医者を嫌がる・泣く時の対処法|保護者ができる準備と医院選び|新発田市の小児歯科・小児矯正|ハート歯科クリニック小児専門サイト

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子どもが歯医者を嫌がる・泣く時の対処法|保護者ができる準備と医院選び

子どもが歯医者を嫌がる・泣く時の対処法|保護者ができる準備と医院選び

診療室の前で泣いてしまう。その一歩をどう進めるか


診療室の手前で大泣きしてしまい、そのまま帰ることに——。そんな日を経験して、肩を落としている保護者の方は決して少なくありません。むし歯を放っておけない焦りと、周囲への申し訳なさが同時に押し寄せる時期です。この記事では、家庭でできる声かけと事前準備、そしてお子さまのペースに配慮した歯科医院の見極め方を順に整理していきます。


この記事の要点まとめ


  • 泣く背景には機械音や口を触られる感覚、発達段階への配慮が関係すると考えられます
  • 事実に基づく声かけや絵本、仕上げ磨きなど事前準備が助けになります
  • 段階的な慣らし方と、通いやすさに配慮した医院選びが継続の目安になります

子どもが歯医者を嫌がる・泣く主な原因と心理的背景

子どもが歯医者を嫌がる・泣く主な原因と心理的背景

泣いてしまうのは、わがままでもしつけの問題でもありません。子どもには子どもなりの理由があります。まずはその背景を知るところから始めましょう。


見慣れない機械や音への恐怖と保護者の緊張の伝達


診療室は、子どもにとって未知の情報にあふれた空間です。ゆっくり倒れていく椅子、頭上から近づく大きなライト、キーンと響く器具の音。大人でも初めてなら身構える環境に、予告なく座らされたら警戒するほうが自然ではないでしょうか。


もうひとつ見落とされがちなのが、保護者の緊張がそのまま子どもへ伝わりやすいという点。「また泣いたらどうしよう」という気持ちは、手に入る力や声のトーンから敏感に読み取られることがあります。待合室では一度深呼吸をして、いつも通りの表情でいることを意識してみてください。子どもの健やかな発育には、家庭での落ち着いた関わりが土台になると考えられています1


お口の中を触られる不快感と年齢ごとの発達段階


お口は、自分では見えない場所です。そこへ他人の手や器具が入る感覚は、本能的な防衛反応を引き起こしやすいもの。特に1〜3歳頃は感覚が鋭く、仰向けになること自体を嫌がるお子さまもいます。


言葉の説明を理解し、指示に沿って口を開け続けられるようになるのは、一般に3〜4歳頃から少しずつとされ、個人差も大きい領域です3。4歳で泣いてしまっても、発達の途中と受け止めて差し支えありません。年齢に応じた関わり方を選ぶことが、遠回りに見えて着実な道のりになります。


受診前に家庭でできる事前準備と声かけの工夫


当日の様子は、家を出る前の関わり方でずいぶん変わることがあります。難しいことは何ひとつ必要ありません。


「痛くない」「注射しない」などの嘘を避ける伝え方


つい口にしてしまう「痛くないよ」「今日は何もしないから」。その場はしのげても、実際と違えば「言っていたことと違った」という記憶が残り、次回以降の抵抗感につながることがあります。事前の説明は、事実を子どもに分かる言葉へ置き換えるのが基本です。


「お口の中をきれいにしてもらおうね」「先生が数を数えてくれるよ」といった、具体的で前向きな伝え方が向いています。反対に「言うことを聞かないと歯医者さんに連れて行くよ」という脅し文句は、歯科医院を罰の場所として印象づけてしまうため、避けたいところです。


絵本や仕上げ歯磨きを通じたイメージ作りと時間帯選び


歯科をテーマにした絵本や動画を、受診の数日前から一緒に眺めておくのもひとつの方法。物語を通して「行く場所」のイメージが持てると、当日に受け取る情報量が減り、驚きも小さくなります。


家庭での仕上げ歯磨きも、よい練習になります。膝の上で仰向けになり、口を開けて待つ姿勢は診療時とほぼ同じ。歯磨きを嫌がる状態が続いていれば、診療室でも似た反応が出やすくなります。まずは10秒から、できたら褒める。この繰り返しが土台をつくります2


予約は、眠気や空腹の影響が少ない午前中を選ぶと落ち着いて過ごせるお子さまが多いようです。加えて、痛みが出る前の乳幼児期から通い始めておくと、処置のない日を重ねていけます。


診療室で泣いてしまった時の対処法と段階的な慣らし方

診療室で泣いてしまった時の対処法と段階的な慣らし方

準備をしても泣いてしまう日はあります。そこからの関わり方が、次回の通院を左右します。


叱らずに小さなできたことを褒めるステップアップ


泣いた時に控えたいのが、叱ったり責めたりすること。「恥ずかしいでしょう」と言われれば、子どもはますます縮こまってしまいます。できなかったことではなく、できたことに目を向けて、大げさなくらい褒めてあげてください。


スモールステップの進め方は、たとえばこんな順序です。


  • 第1段階:椅子に自分から座ってみる
  • 第2段階:器具に触れ、水や風を手の甲で試す
  • 第3段階:口を開けて中を見せる、鏡で自分の歯を確認する
  • 第4段階:歯ブラシやフッ化物などの処置を体験する

1回の来院で1段階進めば十分です。当院では、緊急時を除いて無理に治療を進めることはなく、お子さま一人ひとりのペースに合わせた対応を心掛けています。待ち時間にはキッズスペースもご利用いただけます。


進行したむし歯への処置方針と専門的な対応の検討基準


とはいえ、痛みや腫れがあり早めの処置が望ましい状況では、練習だけを続けるわけにもいきません。その場合は、体を軽く支えて短時間で終える方法など、状態に応じた対応を歯科医師とご相談いただきます。どの方法を選ぶにせよ、目的とやり方を保護者へ事前にご説明し、ご納得いただいたうえで進めることを前提としています。


何度通っても診療室に入れない状態が続く時は、対応方針を改めて相談したり、小児歯科を掲げる他院の意見を聞いたりする選択肢もあります。乳幼児期からかかりつけを持ち、継続的に口腔の健康を管理する考え方が広く推奨されています34


お子さまのペースに合わせて通院できる小児歯科の選び方


医院選びの基準は、設備の充実度だけではありません。親子で無理なく通い続けられるかどうかが軸になります。


子どもの恐怖心に配慮したトレーニングと診療方針


確かめておきたいのは、初回からすぐ治療に入るのではなく、練習の時間を設けてもらえるかどうか。器具を見せて役割を説明する、水や風を体験させる、といった段階を踏む診療かどうかを、予約の際に尋ねてみてください。


説明の言葉づかいも判断材料になります。専門用語を並べるのではなく、お子さま本人と保護者の双方に伝わる表現で話してくれるか。当院では、お口の状態や治療内容について分かりやすい言葉で丁寧にご説明することを大切にしています。お口周囲の筋肉や癖のトレーニングを行う小児矯正専用ルームもあり、楽しく取り組んでいただける工夫を重ねています。


滅菌・衛生管理設備と通いやすさに配慮された院内環境


衛生管理の体制も、保護者の方が落ち着いて通うための要素です。当院では、医療用洗浄機ミーレによる器具洗浄、高圧蒸気滅菌器、切削器具専用の滅菌器DAC、治療中の飛沫を吸引する口腔外バキュームを導入し、器具の滅菌処理に努めています。院内感染対策は歯科医療の基本として位置づけられています4


通いやすさも見落とせません。当院は駐車場10台分(うち8台は屋根付き)と第二駐車場をご用意しており、車での送迎が中心のご家庭にもご利用いただけます。定期的な受診を続ける習慣が、生涯にわたる口腔の健康づくりを支えると考えられています2


よくある質問


Q1. 歯科医院で子どもが泣いたら、その場でどうすればよいですか?


A. まずは叱らず、そばで手を握るなどして落ち着くのを待ってあげてください。無理に押さえつけようとすると、かえって緊張が強まることがあります。歯科スタッフに遠慮なくお伝えいただければ、休憩を挟む、その日は練習だけにするなど、進め方を調整いたします。


Q2. 歯医者を嫌がる子どもへの対処法で、まず取り組むべきことは何ですか?


A. 家庭での仕上げ歯磨きを、短時間でも笑顔で終えられるようにするところからです。仰向けで口を開ける練習になりますし、できた時に褒める習慣が診療室での自信につながります。あわせて、歯科をテーマにした絵本でイメージを持たせておく方法も取り入れやすいでしょう。


Q3. 子どもが泣かなくなるのは何歳頃からでしょうか?


A. 個人差が大きく、一律には言えません。言葉での説明を理解して指示に沿えるようになるのは3〜4歳頃からが目安とされますが、5歳を過ぎても緊張が強いお子さまもいます。年齢よりも、通院の経験を何回積み重ねたかが影響しやすい傾向がみられます。


Q4. 泣き叫んで診療室に入れない場合、通院を中断したほうがよいですか?


A. 痛みなどの症状がなければ、受付までで帰る日があっても構いません。「歯科医院へ行ったけれど嫌なことはなかった」という経験そのものに意味があります。ただし症状がある場合は自己判断で中断せず、対応方針をご相談ください。


Q5. 保護者は診療室に一緒に入れますか?


A. 医院によって方針は異なりますが、低年齢のお子さまでは付き添いをお願いすることが多くあります。気になる点は予約の際にお問い合わせください。


参考文献


1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/

2. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth

3. 日本小児歯科学会 https://www.jspd.gr.jp/

4. 公益社団法人 日本歯科医師会 https://www.jda.or.jp/


村上 心平

歯科医師


ハート歯科クリニック

院長

村上 心平

▶ 監修者プロフィール

経歴
北海道室蘭市 出身
新潟大学 歯学部 卒業
平成24年 利根歯科診療所 勤務
平成24年 ハート歯科クリニック 開院
資格・所属学会
日本歯周病学会
日本歯内療法学会
日本歯科審美学会
日本臨床歯科学会
臨床保存医療研究会