
みなさんこんにちは。
新発田市の歯医者【ハート歯科クリニック】です。
むし歯予防の方法としてよく知られている「フッ素」ですが、その中でも、うがいをするだけで行えるケアとして注目されているのが「フッ化物洗口」です。
歯磨きがまだ上手にできない子どもでも取り入れやすく、小学校や中学校などで、集団予防として実施している地域も増えてきています。
そこで今回は、フッ化物洗口の基本的な仕組みや期待できる効果、子どもはいつから始められるのか、正しい方法や市販製品の有無、さらに大人にも効果があるのかといった疑問について解説していきます。
目次
■フッ化物洗口とは?
フッ化物洗口とは、フッ化ナトリウムなどのフッ素成分を含んだ洗口液を用いて口をすすぎ、歯の表面にフッ素を行き渡らせるむし歯予防法です。
歯に直接フッ素が作用することで、歯質を強化し、むし歯ができにくい口内環境づくりをサポートします。
歯ブラシを使わずうがいだけで行えるため、歯みがきに抵抗があるお子さまや仕上げみがきが難しくなる年齢のお子さまでも取り入れやすい点が、フッ化物洗口の特徴です。
■フッ化物洗口で期待できる効果
フッ化物洗口を継続して行うことで、次のような作用が期待できます。
◎初期段階のむし歯の進行を抑える
歯がわずかに溶け始めた状態でも、再石灰化を促すことで、むし歯の進行を食い止める働きが期待できます。
※フッ化物洗口だけでむし歯予防ができるわけではありません。
◎歯を丈夫にする
フッ素が歯の表面に取り込まれることで、むし歯の原因となる「酸」に対する抵抗力が高まり、歯が溶けにくくなります。
◎むし歯の原因菌の活動を抑える
むし歯菌が酸をつくる力を弱め、口の中をむし歯ができにくい環境に整えます。
これらの効果は、毎日または決められた頻度で続けることによって、より発揮されやすくなります。
■子どものフッ素うがい、いつから始められる?
フッ化物洗口は、うがいを正しく行えるようになる時期(目安として4〜5歳頃以降)から取り入れるのが一般的です。
誤って飲み込んでしまわないよう、始めたばかりの頃は必ず大人がそばで見守りながら行うことが大切です。
■フッ化物洗口の基本的なやり方
フッ化物洗口は、次のような手順で行うのが一般的です。
STEP1 洗口液を適量、口に含む
STEP2 口の中全体に行き渡るよう、約30秒間ブクブクうがいをする
STEP3 洗口液は飲み込まずに、しっかり吐き出す
STEP4 洗口後は、30分ほど飲食を控える
なお、歯磨きを済ませたあとに行うことで、フッ素が歯の表面に残りやすくなります。
■市販のフッ化物洗口液はある?
フッ化物洗口に使用できる製品は、市販されているものもあります。
ドラッグストアや歯科医院などで購入でき、年齢やフッ素の濃度に合わせたタイプが用意されています。
子ども向けの製品を選ぶ際には、使用対象となる年齢や含まれているフッ素の濃度、推奨されている使用頻度を確認することが大切です。選び方に迷う場合は、歯科医院で相談すると、より安心して取り入れることができます。
■フッ化物洗口は大人にも効果はある?
フッ化物洗口は、子ども向けの予防法というイメージがありますが、大人のむし歯予防にも有効です。
たとえば、むし歯が繰り返しできやすい方や矯正治療中などで、歯磨きが行き届きにくい方、歯ぐきが下がり、歯の根元が見えやすくなっている方にとって、フッ素を取り入れる洗口習慣は、日常のケアを補うサポートになります。
■フッ化物洗口は無理なく続けられるむし歯予防法
フッ化物洗口は、うがいをするだけで手軽に行えて、子どもから大人まで幅広く取り入れられる方法です。毎日の歯磨きにプラスして取り入れることで、むし歯になりにくい口内環境づくりが期待できます。
また、フッ化物洗口は、子どものむし歯予防として広く活用されており、保健活動の一環として導入されているケースもあります。このことからも、予防効果が評価されている方法といえるでしょう。
次回の記事では、フッ化物洗口のメリット・デメリットや注意点について詳しく解説しますので、ぜひあわせてご覧ください。
