みなさんこんにちは。
新発田市の歯医者【ハート歯科クリニック】です。
お子さまの口の中では、乳歯が生え、その後永久歯へ生え変わります。
赤ちゃんからできることも少しずつ増えて、その状況に応じて歯磨き粉も適切なものを選択することで、より効果的に口内環境を整えることができます。
そこで今回は、年齢別子ども用歯磨き粉のおすすめについてご紹介します。
目次
■ 歯磨き粉に含まれるフッ素の効果
歯磨き粉に含まれるフッ素には3つのむし歯予防効果が期待できます。
- 歯の表面のエナメル質を強化し、むし歯への予防力を強化する
- むし歯菌によって溶かされたカルシウムやリンを補うことで、歯の再石灰化を促進する
- むし歯となる菌の働きを抑制する
お子さまの歯は、大人に比べると歯の表面のエナメル質が薄いため、むし歯になりやすい特徴があります。むし歯になりやすい時期に積極的に使用することでむし歯予防効果が期待できます。
また、市販の歯磨き粉に含まれているフッ素はフッ素濃度が抑えられています。しかし、歯科医院の定期健診などで塗布するフッ素は濃度が高いため、より効果的にむし歯予防を行うことができます。
3ヶ月程度期間をあける必要がありますが、歯科医院のフッ素塗布と自宅での歯磨き粉を併用すると、より良い効果が見込めます。
■ 0~3歳くらいまでのお子さまの歯磨き粉の選び方
この時期のお子さまは、自分でうがいをすることができないため、ジェルタイプの歯磨き粉がおすすめです。泡立ちも少なく、やさしい香味のため、お子さまの抵抗も少ないです。研磨剤も無配合のため、歯の生えたばかりの乳歯に優しい歯磨き粉です。
口の中が未発達で小さなお子さまが歯磨き粉を飲み込んでしまうのが心配な方は、フッ素濃度が500ppm程度の控えめなものにすると安心です。
歯磨き粉の量は3mm程度を推奨しています。
■ 3~5歳位までのお子様の歯磨き粉の選び方
乳歯が生え揃う時期で、集団生活を通して色々な物を食べるようになり、むし歯のリスクも高くなります。
うがいが上手にできない時期はジェルタイプのフッ素濃度が950ppm程度の歯磨き粉がおすすめです。
うがいが上手にできるようになり、歯の着色が気になるようであれば、研磨剤の入った歯磨き粉を使用するのもいいでしょう。
この時期に食後に歯磨きをする習慣をつけて、口内環境を整えましょう。
まだ、自分で磨くことは難しいため、仕上げ磨きをしてしっかり汚れを落としてください。
■ 6~14歳位までのお子さまの歯磨き粉の選び方
永久歯が生え変わる時期で、汚れが残りやすく、むし歯になりやすい時期です。
小学校に入ると、歯磨きをお子さま自身に任せるご家庭も増えてくる時期ですが、生え変わりの時期は歯が成熟しておらず、むし歯になりやすい環境です。
そのため、仕上げ磨きをして、汚れが残っていないか確認するのがおすすめです。
また、歯と歯の間に汚れが残りやすいため、デンタルフロスを併用して細かい汚れも落としましょう。
以前は、1000ppm程度の歯磨き粉が推奨されていましたが、2023年に6歳以上から1450ppm程度のフッ素も推奨されるようになりました。
お子さま向けの歯磨き粉は、まだ950ppm程度の物が多いですが、推奨フッ素濃度がISO(国際標準化機構)と同じになったため、今後お子さま向けの商品も増えてくるでしょう。
ドラッグストアなどで購入する際も6歳以上であれば、1450ppmのフッ素濃度の歯磨き粉を使用することができますが、香味が苦手な場合もありますので、お子さまと相談しながら歯磨き粉選びをしましょう。
【歯磨き粉選びに迷ったらご相談ください】
定期検診や通院の際に、お子さまや患者さまに合った歯磨き粉をご案内いたします。
また、汚れが残っている部分は、その汚れの落とし方を確認して毎日のセルフケアに役立てていただけます。
お子さまの歯磨き粉選びや口の中で気になることがありましたら、当院までお気軽にご相談ください。