みなさんこんにちは。

新発田市の歯医者【ハート歯科クリニック】です。

歯医者でフッ素塗布をした経験はありますか？

むし歯予防のためのフッ素塗布は、お子さまから大人の方まで行うことができる予防処置です。

歯磨き粉にも含まれているフッ素には、むし歯予防に有効な働きがありますので、ご紹介します。

■フッ素とは？

フッ素は、体内にも多く含まれている成分で、飲料物やお茶にも含まれており、身近な存在です。

特に海産物に多く含まれていて、高濃度のフッ素を摂取することが可能です。

フッ素には、エナメル質の修復を促進する働き、歯質の強化、むし歯菌の働きを弱める効果などが期待できます。

■フッ素がむし歯予防に有効な理由とは

フッ素には、むし歯予防に有効な働きが3つありますで、ご紹介します。

1　再石灰化を促進

飲食をすると、お口の中では、「脱灰」（※）と「再石灰化」を繰り返しています。

特に酸性の強い炭酸水や酢の物、ドレッシングなどは脱灰しやすい食品です。

（※）歯の表面のエナメル質からリンや

カルシウムが溶け出すこと。

唾液の働きには、歯を修復する「再石灰化」の働きがあり、酸に溶かされた歯を修復します。

しかし、お口の中に頻繁に糖分がある状態やむし歯菌が増えていると、再石灰化が追い付かず、むし歯が発生します。

フッ素は、唾液の再石灰化を促進する働きがあるので、歯を修復する働きでむし歯予防をします。

ただし、フッ素が有効なのは、エナメル質の修復なので、その内部の「象牙質」までむし歯が進行してしまうと、予防効果は期待ができません。

2　歯の質を強化する

歯の表面のエナメル質では、「ハイドロキシアパタイト」という結晶を作っています。

ただ、この物質は酸に弱い特徴を持っているので、酸が発生すると、リンやカルシウムが溶け出して「脱灰」をします。

脱灰すると、再石灰化が起きますが、その際にフッ素があると「フルオロアパタイト」という結晶ができて、歯の質が強化されます。

3　むし歯菌の活動を抑制する

むし歯は、むし歯菌による感染症です。

フッ素は、むし歯菌に対して酸の発生を抑制する効果があるので、むし歯菌の活動を抑制し、むし歯予防の効果が期待できます。

■フッ素の種類

フッ素には、大きく分けると歯医者で使用するものと家庭で使用するものの2種類があります。

家庭で使用するフッ素にもいくつか種類がありますので、ご紹介します。

◎歯医者で行うフッ素塗布

歯医者では、フッ素塗布という濃度の高いフッ素を、歯に直接塗布する手法が行われます。1度塗布すると3ヶ月程度効果が見込めます。

高濃度のフッ素を塗布するため、歯に塗布した後は30分程度飲食を控えていただきます。

3ヶ月に1度程度、定期的にフッ素を塗布すると、効果が持続します。

◎家庭で使用するフッ素の種類

・歯磨き粉

薬局などで市販の物を購入できます。

今まで使っていた歯磨き粉をフッ素入りの物に変更するだけなので、手軽に取り入れることができます。

歯磨き粉によってフッ素濃度が違う場合がありますので、高いフッ素濃度のものを選ぶと効果的です。

日本の歯磨き粉では、1450ppm程度のフッ素が高濃度です。

・フッ素ジェル

フッ素入り歯磨き粉を使用した後にフッ素ジェルを塗布します。

歯に塗布して、うがいはせず、気になるようなら唾を吐き出す程度にしましょう。

寝ている時は、お口の中が乾燥しやすく、細菌が繁殖しやすい状態です。

そのため、就寝前のフッ素ジェルの塗布が効果的です。

・フッ化物洗口法

ぶくぶくうがいをして、フッ素の効果を期待する方法です。

歯磨き粉と併用することが可能です。

ただし、まだぶくぶくうがいができないお子さまの場合には、ほかの方法を行っていただくことをおすすめします。

■フッ素にリスクはあるの？

結論から先にお話しすると、フッ素は、適量であれば身体に害があることはありません。

たしかに、フッ素中毒という症状はありますが、歯磨き粉1本飲み込んでもフッ素中毒になるほどの濃度にはなりません。

そのため、一般的に歯磨き粉やフッ素ジェル、フッ化物洗口法を行っていただいてもリスクになるとは考えにくいです。

【むし歯予防をご希望の方はハート歯科クリニックまで】

お子さまから大人の方まで、フッ素には３つのむし歯予防の効果が期待できるので、おすすめの予防処置です。

むし歯は自覚症状が少ないので、「予防」が大切です。

お口の健康を守るためにも、定期的にフッ素塗布をして予防しましょう。

むし歯予防をご希望の方はハート歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。