3歳~4歳の診療について
味覚を育てるために「甘み」を
控える
食生活を
味覚は3歳頃までに形成されるといわれています。それまでにどんなものを食べて育ったか、食事の大切さを理解しているかが、お子さまの将来の食習慣を左右するといってもよいでしょう。最近のお子さまは味覚が鈍くなっているといわれています。その要因においしい食べ物=甘いものと捉え、砂糖の甘みが「おいしさの基準」となっていることがあります。お子さまの味覚を育てるためには、砂糖の摂取をどれだけ先延ばしにできるかが、重要なポイントなのです。
味覚を狭めてしまう
やみつきになる味とは
お子さまの味覚を育てるためには、様々な味を経験させ、味覚の幅を広げておくことが大切です。そこで注意したいのは、「やみつきになる味」です。やみつきとは、悪いくせになってしまって、やめられなくなることです。
特に甘いお菓子に含まれる砂糖や、濃い味付けに使われる調味料などは要注意です。
砂糖が持つ「甘み」は、脳内ホルモンに働きかけて幸せな気分を与えてくれます。
しかし満足感は一瞬で消え、すぐにもっと甘いものが欲しくなり、さらにより甘いものを求めてしまうようになります。料理の味付けも同様で、濃い味になればなるほど、薄い味を受け付けなくなってしまいます。「やみつきになる味」は食材本来の味を消してしまうため、味覚の幅を狭くしてしまうのです。
気づかないうちに
糖分を摂取していませんか
果実や野菜飲料、スポーツ飲料などの清涼飲料水などには、砂糖や人工甘味料が意外に多く入っていることをご存じですか?水分補給のたびに飲んでいると、気づかないうちに糖分を過剰摂取してしまい肥満やむし歯のリスクが高まります。
また、お子さまとの生活でついついアメやグミなどを与えていませんか?こちらは糖分摂取に加え、ダラダラ食いの習慣が付いてしまい、肥満やむし歯のリスクをより高めてしまいます。
できるだけ素材本来の味を
お子さまの味覚を育てることと同時に、口腔機能の発達も正しい歯並びや正しい呼吸につながるためとても重要です。「やみつきの味」になりやすい市販の菓子類やカップ麺、コンビニ食などの多くは、よく噛まなくてすみます。
「しっかり噛んで味わって飲み込む」といった一連の流れができないと、口腔機能の発達を妨げてしまいます。素材本来の味が楽しめる薄味の食事を心掛けましょう。
診療について
食事で気を付けること
こんなことを行っています
治療練習プログラムを
行っています
当院では治療が苦手なお子さまに、練習プログラムを行っています。小さいお子さまにも「むし歯を治したい」と思っていただけるよう、治療をする理由をきちんとお話しします。そして初めて診療台に座れたとき、自分からお口を開けられたとき、スタッフ一同とてもうれしい気持ちになります。お子さまたちが笑顔で来院できるよう、私たちは常に考えています。
口腔機能の発達
口腔には、「噛む・飲み込む」「言葉を発する」「咬み合わせの力と感覚」など重要な機能がたくさんあります。お子さま一人ひとりがよりよい発達ができるよう一緒に考えます。
口腔機能の育成
お子さまの正しい口腔機能を育成するサポートにも力を入れています。